②〜「どうして?」の一端が分かるだけでも〜

いじめや嫌がらせを受けて、このサイトにアクセスされた方の多くの心の中ではいろいろな「どうして?」が渦巻いていること思います。

「どうして私がいじめや嫌がらせを受けなければならないのか?」

「どうしてあの人たちは私にいじめや嫌がらせをするのか?」

「いじめや嫌がらせを何とか止めさせる方法はないのか?」ーーなど

心の中の混乱が辛さや痛み、苦しさを増幅させるため、とりあえず心の混乱を鎮めることが大切です。(〝対症療法〟になってしまいますが…)

それには「どうして?」の理由を自分なりに明らかにし、理解することが重要になります。

小さな趣味の世界はまさに「井の中」であり、そこて活動している人たちは「井の中の蛙」です。

こうした人たちと話をしてみて既にそれとなく分かるかと思いますが、社会との関わりというものがほとんどなく、文字通り「大海」を知りません。

「井の中」に「大海」の出来事や考えを持ち込んではならず、「『井の中』が嫌なら出て行きなさい!」という〝理屈〟が支配します。

小さな趣味の世界こそがこうした人たちに生きている実感を与え、いじめや嫌がらせをすることで高揚感を得るとともに、結束することを通じて自らの存在感を得ていると言ってもいいでしょう。

「井の中」にいる自分たちだけが「明るく楽しく」過ごすことしか頭になく、それ以外の人たち(疑問を抱いたり異を唱えたりする人を含めて)を排除することで求心力を強めており、「いじめ・嫌がらせ」はこうした人たちの行動原理そのものと言っても過言ではありません。

小さな趣味の世界の「精神構造」と、そこで活動する個々人に根深く巣食った「心理構造」によるものであることを理解するだけでも少しは心が軽くなるのではないでしょうか。

「あなたは何も悪くない」、悪いのは(意図してかどうかを問わず)いじめや嫌がらせをする側であるとの論理的根拠でもあると言えるかと思います。

TICA Japan Members’ Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program

いじめ・嫌がらせを受けたメンバーが1人で悩んだり、判断力も解決能力もないメンバーに相談して事態を悪化させたりすることのないよう、いじめと嫌がらせ、意地悪の区別や判断基準から対処法の基本的な考え方、どのような人にどのように相談すべきか、逆にどのような人には相談してはならないかーーなど総合的に解説するとともに、いつでもどこでも有効な解決策を探るお手伝いをできるようにします。