④〜相談は急がず慎重に見極めを〜
学校などで「いじめ・嫌がらせ」を受けた子どもたちへのアドバイスとして、「すぐに相談すること」が挙げられるケースが多いかと思いますが、小さな趣味の世界における、子どもや孫を持つような歳の大人による「いじめ・嫌がらせ」に関しては、「相談することを急がない」ほうがいいというのが私たちの考えです。
小さな趣味の世界はいわば「井の中」であり、「井の中」に居るほとんどの人たちが、多少の温度差はあれど〝仲間〟であり、仲間でないとしても〝同調者〟だからです。
〝グル〟というと響きが悪いかもしれませんが、どんなに柔和で優しそうで話易い雰囲気を醸し出していたとしても(八方美人的な振る舞いを含めて)、所詮は「大海を知らない井の中の蛙」に過ぎず、〝グル〟である可能性が非常に高いのです。
相談する相手をよく見極めずに相談しようものなら、話は一夜にして〝仲良しこよし〟の仲間内を駆け巡り、加害者を擁護する円陣が組まれ、格好の排除対象の標的にされ、2次被害も避けられなくなります。
具体例としてTICA Asia Region(現TICA Asia East Region)を例に挙げれば、全員ではないとしてもクラブ員はもとより、クラブオーナー・代表、Judge、Region Directorに至るまでほとんどが陰に陽に〝グル〟になってTICAのルールを〝悪用〟した「出陳拒否」などを重ねて来ました。
TICA Board MemberであるRegion Director(あるいは経験者)やクラブオーナーが「いじめ・嫌がらせ」の〝首謀者〟であったことからも、クラブオーナー・代表であるからといって、TICA Board MemberであるRegion Directorであるからといって、あるいはJudgeであるからといって、頼りになるとは限らない(それどころかこうした人たちに相談したら最後、火に油を注ぎかねない)ことが分かるでしょう。
人生訓のひとつに「天使の顔をした悪魔と、悪魔の顔をした天使」の話がありますが、「天使の顔をした悪魔」に相談してしまわないためにも、相談は急がず慎重に見極めをすることが欠かせません。
ワンクッション入れる相談の仕方に「いじめや嫌がらせみたいなことについて、誰に相談したらいいかしら?」と聞いてみる手法も有効でしょう。
さらにもうワンクッション入れて、「ある人から『いじめや嫌がらせを受けて困っている』と相談を受けているけれど、誰を紹介したらいいかしら?」という聞き方もあります。
こうした質問を繰り返しながら、そもそも相談するに値する人がいるのかいないのか? いるといたらそれは誰で、なぜ相談するに値するかをよくよく考えてみる必要があります。
小さな趣味の世界の自分の知らない〝構造〟や背後関係を探る上でとても有効であり、そうしたプロセスを経ることで見えなかったものも見えて来て、多少なりとも心の中の混乱が収まり、気持ちが落ち着くことと思います。
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